調査と研究 Study

「どの部屋がきもちいい?」
216名のみなさんに3種類の部屋を体験していただきました。(岐阜すまいの総合展会場)

体験!!どの部屋の空気が好きですか?

No.1「現代の家の中」No.2「日本の昔の家の中」No.3「健康住宅の家の中」

「現代の住宅の工法」は,「安い」「丈夫」「手軽さ」「きれい」などの利便性に重点をおいた工法で,合板や石膏ボード・ビニールクロスなど新建材(F☆☆☆☆)を多用しています。この空間を「落ち着く」とか「においが好き」と4.6%が答えていますが、殆どが小学生です。理由は「自分の家のにおいと同じだから」ということらしいのです。生まれた時から新建材に包まれた暮らしをしているため,快適感や嗅覚が変化してきているのではないでしょうか。

「昔の住宅の工法」「健康住宅の工法」の両方を合わせると、95%の人達が「快適」と感じています。理由は「木の香りがなつかしい」「なんとなく雰囲気がいい」「嫌な臭いがない」と答えています。この2つの工法は、木材・土壁・和紙・けい酸カルシウム板などで造っています。 調湿性のある建材がつくる空気環境は,「快適さや癒し・安らぎ感」を与え、呼吸している人間に、身体や精神面の健康に影響を及ぼす事が分かりました。これらの体験アンケートの結果は、今後の「住宅のあり方」を考える上で大きな意味を投げかけていると思います。